昔むかし、ひとりの職人が……

ジョゼフ・ルナールが愛用の革工具をパレ・ブルボン広場3番地に置いたのは1930年代のこと。工具はまず、彼がノウハウを伝授した息子のジャン=ピエールと職人仲間に受け継がれることになります。そしてその後、自らのペンと鉛筆と創造性をアトリエ・ルナールに捧げることに決めたブリジット・モントーへと引き継がれました。

親密で時間を超越したこの場所で、濫用され、おざなりに扱われることがままある「リュクス(贅)」という言葉がその真価を発揮しています。

アトリエの扉を押し開いてひとたび中に足を踏み入れれば、そこには創造と情熱、そして素材とそれを扱う職人たちへの敬意に満ちた雰囲気に包まれます。

私たちが何より価値を置いているもの、それは時間です。既存のモデルをパーソナライズする場合でもオーダーメイドする場合でも、私たちはあなたとじっくり時間をかけて対話し、意見を交換し合います。それはひとえに、あなたのパートナーとなる理想の革製品を作り上げるため。そしてこの理想のパートナーを手にしたあなたに、卓越した職人技、シンプルな美、エレガンスを伝えるアンバサダーになっていただけたら、私たちにとってこれに勝る喜びはありません。

アール・ド・ヴィーヴル(暮らしの美学)